今年もすこし期日はずれたが、恒例の横浜大動画祭に出席してきた。毎年だそうだそうと言いながら
提出してこなかった傍観者ですが、さすがに来年は出品することに、2000年以降レベルが高くなって
クレイメーション、サンドアート、ペーパークラフトメーション、墨汁メーション、タイポグラフィー、パラパラアニメ、セルアニメ調CG、手書きアニメーション、ストップモーション、推理風ゲーム感覚アニメーション、YouTube-ニコニコ動画風アニメといろいろでした。
オープニングは、無敵動画さんの「超電磁未来マシーン ボルトランザーX」、推理ゲーム調静止画に声優さんの声を載せてストーリを作った意欲作、最後に少しだけアニメーションらしい動きのある動画に、オープニングらしく堂々の貫禄を見せてくれました。
毎年、北海道の恵庭市立恵み野中学校からの出品作品は中学生たちがそれぞれつくって送ってきた努力作品。またYouTubeやニコニコ動画で有名なオカダシゲルさんの「KAMISUMOU」などが第一部に。
第二部ではシュールな世界系の作品をだされた、中西さんの「有機都市-Bio City-」、「七ちゃん夢日記」、Little Monkley Filmsの「ネコ魔女のキポラ」(東京アニメアワードMX賞、山形国際映画祭選考委員特別賞、第七回中之島映画祭グランプリ)が上映された。ストーリー、感情移入型、子供向け作品として高い評価が得られた作品です。
第三部は深谷市立岡部中学の皆さんが○から派生するアイデアをアニメーションにまとめた作品でドラ△もんとの○太としず□ちゃんのあぶないブラックジョークなアニメが、子供の純粋な夢を破壊しそうです(笑。今井さんの「下北あかずきん」はビデオで実写をとってそこからアニメを起こした非常に滑らかな人の動きを実現させた努力作、すばらしいです。
青木純さんは「スペースネコシアター」でいつもどおり尖ってる作品が、大人なジョークにあふれていました。毎年応募されるデジタル工房サムシングの「かぐや」は3DCGで、人工衛星かぐやが送ってくる月の映像と最後につきに落下するところを描いていました。
北大アニメ研の「単位獲得ネクスグレード」は、単位を落とした学生と教授とのロボットを使った一騎打ちな話、早大アニメ研の「アリスの涙」はすでに、次元の違うセルアニメ作品です。すばらしい背景美術、キャラクター、CG、動画編集、フィルター、シナリオそして尺が28分とどれをとっても、個人ではなかなか到達できないセルアニメを学生たちが作り上げています。商業作品ではなかなか見られないクオリティの高さを感じました。
そしてとりを務めたのはもはやクレイメーションというか人形劇では名作の部類に入るばれんたいん工房さんの「銀河屋台の夜」、これをネットか動画サイトで見ていたので知っていましたが、自主制作アニメ祭典の最後にふさわしい作品でした。
上映会の後で、制作者と参加者の集うフリータイムがあったので、早大アニメ研、東大アニメ研、アニメ研連、無敵動画さん、ナカノさんらとお会いしまして、出品作の苦労話や、アニメの方向性やお互いの紹介をしまして、有意義な時間を過ごしました。残念ながら、早大アニメ研の最後の作品になった「アリス」ですが、現在の現役早大生はアニメ制作より、その消費者側に移行しつつあるようで、ネットやゲーム、動画サイト、コミケ参加方向に流れてしまい、高いアニメ制作の志望動機はこんごさらに失われていくようです。まあ何人かの学生はアニメの会社に入るらしく社会に貢献されるといってましたが、自主制作ではもう、出てこないんじゃないかと。さびしい限りですね。
ではでは
0 件のコメント:
コメントを投稿